◆合格者情報
お名前orニックネーム: 天華
合格された試験: Python 3 エンジニア認定データ分析試験
Q1:Python経歴年数とPythonに出会った際の第一印象についてお教えください。
Pythonは未経験、2週間勉強して基礎試験に合格し、そこから更に2週間勉強してデータ分析試験に合格しました。
VBAエキスパートStandardを所持していたのですが、Pythonの第一印象としては、月並ですが変数の宣言やインデントによるグルーピングなど非常に簡潔だというものでした。(Pythonチュートリアル風に言うと)Breakチェッカーのelseなど、他言語から来たという事情とは関係なくしっくり来ない構文もありましたが、それらも次第に慣れ、非常に整理された言語だなという印象を持ちました。
Q2:Pythonエンジニア認定試験を受けたきっかけと勉強方法についてお教えください。
予てよりExcel VBAの知識を活かして社内でデータのハンドリングや簡単な分析を請け負っており、部署内では一番詳しいという立ち位置だったのですが、あるトラブルで大立ち回りをしたのを機に、機械学習やビッグデータを扱うようなスキルも身に着けたいと思うようになり、その道のデファクトスタンダードといえるPythonに目をつけました。まず基礎試験で網羅的な知識を得てからの受験となりました。
勉強に使用したのは公式テキストのPythonによるあたらしいデータ分析の教科書と、PyQの無料体験講座、ディープロの無料体験講座、prime-studyのYouTube動画です。公式テキストも十分わかりやすかったですが、この中ではprime-studyのYouTube動画が非常に役立ち、公式テキストを通読してからprime-studyの動画を2周した時点でほぼ学習は完了していました。
結果として2週間で975点が取れたので、万人におすすめできる教材だと思います。
Q3:Pythonエンジニア認定試験を受けて満足していますでしょうか?
非常に満足しています。推定や検定、回帰分析などはよほど複雑なデータでもない限りExcelでも問題なく対応できますが、次元削減やクラスタリングなど新しいアプローチでのデータ分析が出来るようになり業務の幅が大きく広がりました。
実際に手を動かしながら学習する資格だと思いますが、それに加えて公式テキストに図やグラフなどが豊富に用意されていたため、自分がPythonを身に着けたことで何ができるようになったかというのを会社で説明する際にも役立てることが出来ました。
Q4:会社からの受験補助や資格手当がありましたでしょうか?
受験費用1万円の補助+祝い金1万円で総額2万円超が支給されました。
この資格によって直接的に手当がつくということはありませんが、間違いなく個人としての評価は上がり、昇給にはつながったと思います。
Q5:Pythonエンジニアとして大事にしていることはなんですか?
学習コストやコーディングにかける時間を削るというPythonの方向性が気に入っています。
私自身データ分析のための手段としてPythonを学んだので、効率を突き詰めるといった必要以上にこだわるような事はせず、自分で試行錯誤する面白さもありますが使える外部ライブラリは使い、程よい距離感でPythonと付き合っていこうと考えています。メインとする業務があり、それをサポートするツールという観点で見ると、Pythonは最高の相棒になり得ると感じています。
Q6:「Pythonic」について、一言お願いします。
正規表現の練習問題で見たような…という冗談はさておき。自分はVBAエキスパートの資格を所持していたのですが、それを取得するにあたってコーディングの作法や第三者からの見やすさといったものを意識することがなく、自分でも読みづらいコードを書くなと常々感じていました(SEではないのでそれが許される立場ではありますが)。
しかし、PythonはPythonチュートリアルでも度々コーディング規約に言及があり、pycodestyleやflake8といったライブラリまで用意されているなど、自然と形式にまで気を配りながら学習することが出来ました。こういった理念をエンジニア全体が共有しているというのは素晴らしいことだと思います。また、日本語由来が含まれているという縁もあるということで、The Zen of Pythonの方も大事にしていきたいと思っています。
Q7:Pythonエンジニアとしての今後の計画・夢・目標についてお教えください。
私はSEではなく、本来プログラミングは一切必要ない部署に就いています。そんな中でデータ分析の手段としてPythonを習得したのは、今後間違いなく重要性を増すデータサイエンスの知識を身に着けた人材となり会社の経営・運営側に参入し、確固たる理論とスキルをもって会社の方向性からリードしていきたいと考えているためです。
Pythonと合わせて一連の情報処理技術者試験や統計検定なども順次取得していますが、これらを通して獲得したスキルを発揮するツールとしてPythonはうってつけで、自分の成長を日々実感することが出来ています。