【コラム】Pythonとデータ分析でマーケティング力を強化する

こんにちは。Pythonエンジニア育成推進協会の吉政でございます。今回は「Pythonとデータ分析でマーケティング力を強化する」というタイトルで私見を述べたいと考えています。最初にデータ分析の重要性について述べます。

データ分析の重要性

DXの推進、デジタル化の話もありデータ分析のニーズが今まで以上に増しています。そして、データ分析については現在、マーケティング部門のみならず、それ以外の方々も学ぶことが多いです。それはデータ分析を学ぶことで以下のようなメリットがあると考えられているからです。

1.現状分析や将来予測の精度が向上するため
客観的なデータ分析により、より確実な現状把握と将来予測ができるため、例えばビジネスでは戦略や部門の予実の精度が上がりやすいです。

2.問題点やビジネスチャンスを発見できる
データ分析をすることで意外な発見が実際にあります。

3.意思決定のスピードが速くなり、会社の経営スピードをも速くします。
データ分析に弱いメンバーの会議は個人的な意見が多くなり、客観的な判断が難しくなり、会議も長時間になりがちです。(数値による見える化)

これらのメリットは事業部門の予実管理や戦略策定、製品やサービス企画、PDCAの運営など、かなりの範囲で役に立ちます。それ故にマーケティング部門以外の方もデータ分析の学習をされることが多いのです。

意外にマーケティング部門はデータ分析を活用していない

一方で、マーケティング部門の業務ではいかがでしょうか?マーケティング部門においてデータ分析はなくてはならないものというか、本来的にはほぼ全てのマーケティング業務において活用されなければならないことかもしれません。 その理由はマーケティング戦略や個別の施策は仮説と検証を定性面と定量面でロジックが組まれていなければ、客観的にその施策が適切であったかどうか説明ができないからです。ただ、マーケティング部門の方々も忙しいことが多く、全ての施策でデータ分析を活用するのはかなり難しいのではないでしょうか?マーケティング歴30年で常時顧問先が10社以上ある私の経験からもそのように感じています。ただ、本来データ分析は定点的に集計、分析する必要があるため、できる限り、自動化を行ったほうが効率的です。すでにPython 3 エンジニア認定データ分析はマーケティング部門の方々にも受験いただいている状況ではありますが、ここで改めてPythonを活用したデータ分析の紹介をいたします。

Pythonがデータ分析でもっとも利用されている理由

まず、Pythonがデータ分析で最も利用されているプログラミング言語である理由を述べます。

1.NumPyやpandasなどのデータ分析に適したライブラリが豊富で、評価も高いため。
2.学習しやすいため。
3.データ分析業務を自動化したいニーズがあるため。(Pythonは自動化につよいです)
4.ベンダーロックインされずに自社でも構築したいニーズがあるため。

注目いただきたいのは「2」の学習しやすいための部分です。データ分析で必要とするPythonは、プログラミング言語としても難易度がそれほど高くなく、勉強すれば理解できるレベルのものです。その証拠にPython 3 エンジニア認定データ分析試験を受験いただいている方の4割が非エンジニアの方になります。この非エンジニアの中にマーケッターの方々も含まれています。そして、非エンジニアの方の合格率は現在75%です。(全受験者の平均値では85%になっています)Pythonはプログラミング言語ではありますが、非エンジニアの方でもPython 3 エンジニア認定データ分析試験に75%合格できているので、学習しやすいのではないかと考えています。

Pythonでデータ分析を自動化してマーケティング力を強化しませんか?

Pythonでデータ分析を自動化することで分析業務の工数が削減されるため、データ分析を行いやすくなります。データ分析を自動化することで、担当者変更時の引継ぎミスなども軽減されるため、データ分析を継続しやすくなります。データ分析を継続することで以下のようなメリットがあると考えています。

1.マーケティング施策に関するデータが蓄積されていくため、各施策の仮説と検証の定量的分析が実施しやすくなり、精度も向上していく
2.各マーケティング業務の仮説と検証がデータ化され、蓄積していくため俗人化を避けられる
3.部門会議の議論が分析データを基にしたものが多くなり、会議時間が短縮されたり、その結論が客観的なものになる
4.各マーケティング施策のPDCA運営にもデータ分析の結果が活用され、定量的な基準をもとに正確に運営されやすくなります。

多くのマーケティング部門でKGI、KPI、KSF、KBFなどの指標を活用して各施策の仮説と検証を定量的にロジックを組もうとされていると思います。しかしながら定量的な仮説を行う上での元データがないと、定量的な仮説を組むことができません。それ故に、Pythonを活用してデータ分析及びその自動化を実現していくことが重要だと考えています。

いかがでしょうか?マーケティング力を強化するうえでの参考になれば幸いです。

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