こんにちは。Pythonエンジニア育成推進協会の吉政でございます。今回はPython市場について私見を述べたいと思います。
日経BPが2022年10月11日~10月28日に実施した「プログラミング言語利用実態調査2022」での調査結果を見てみると、以下の結果になっています。
・現在利用している言語 Python1位
・現在主に利用している言語 Python3位
この調査データは現状をよく表していると考えています。主に使っている言語では3位で、現在利用している言語としては1位ということなのですが、これはPythonの適用範囲が広いということと、Pythonが良く使われている分野の本格普及がこれからということもあり、この結果になっているのだと思います。
Pythonが良く使われている分野としては、主には以下があげられると思っています。
・AI/機械学習
・データ分析
・ビッグデータ
・(インフラや業務など)自動化全般
・Web
それぞれが大きな市場の分野であり、これからますます広がるとされている分野です。そして多岐にわたっています。恐らくは3年後5年後とさらに浸透していき、当面衰退することのない分野と考えられています。
特にAI、機械学習、データ分析の領域は進化と普及が速い分野です。個人的な見解にはなりますが、世の中のシステムのほぼ全てにAIや機会学習が採用されそれぞれが連携され、そこから収集されたデータの多くは分析され事業発展に活用されていくはずです。
現在、ITインフラといえば、クラウドを含めたネットワークやサーバを指していますが、近い将来は企業内のシステムはAIや機会学習が連携された基盤になり、データも全社でフォーマットが統一され、連携・分析されるデータ基盤になっていくはずです。これらは今後システムにおいて欠かせない要素になっていくはずです。この両方で中心的に使われているPythonに今後、力を入れていくかどうかといえば、多くの企業でAI・機械学習、データ分析に力を入れていくので、必然的にPythonに力を入れていくはずです。
AI・機械学習、データ分析に力を入れたいと思われている企業の皆様、まだ具体的に実施をしていないのであれば、まずは人材育成から始めるべきと思います。この分野で採用をしようと思っても今現状はなかなか採用ができない状態です。そして、必ずこの分野は自社で賄いたい分野でもあるはずです。
なんとなく思うのが、Pythonをかける人はかなり増えていると思うのですが、Pythonに強い人がまだまだ少ないのではないでしょうか?
昨年、当協会はPythonの重要な仕様やライブラリの使い方を問うPython 3 エンジニア実践試験を開始しています。Pythonに強い人材を育成する際の指標としては、これくらいはできてほしいレベルだと思いますので、一つの指標として、合格者を育成してみるのはいかがでしょうか?
興味がある方は、以下のページで解説動画も公開されていますので、是非ご覧ください。https://www.pythonic-exam.com/exam/jissen