◆株式会社DIVE INTO CODEについて
2015年に設立された株式会社DIVE INTO CODEは、「すべての人がテクノロジーを武器にして活躍できる社会を作ること」を事業目的 に掲げたプロのエンジニアを育成するための教育サービスと、エンジニアの就職支援を行っている会社です。未経験エンジニアがエンジニアとして就業した後でも、技術をしっかりとキャッチアップし活躍していけるよう、先を見据えた教育を行っています。
また、これまでのエンジニア育成ノウハウを活かしたE-ラーニングシステムをはじめ、受講生が効率的に言語を習得できる教育体制やカリキュラムが整っており、企業研修で活用されることも増えています。
同社の「DIVE INTO EXAM」は、Python3エンジニア認定基礎試験の模擬問題として無料で提供されており、数多くの方が受験前に活用されています。
<企業情報>
企業名:株式会社DIVE INTO CODE
URL:https://diveintocode.jp/
住所:東京都渋谷区円山町28番4号大場ビルA館
<インタビュー>
機械学習エンジニアコースメンター 遠藤 祥子 様
Pythonを使った企業研修の概要を教えてください。
Pythonの基礎学習の段階では、当社が独自に作ったPythonエンジニア認定基礎試験に合格するためのカリキュラムと、E-ラーニングシステムを活用して学習してもらっています。この基礎学習で行われている内容を習得すると、Python3エンジニア認定基礎試験合格相当の力を身に着けることができます。
その後、ライブラリの活用を含めた応用編へ移行します。この応用編では、企業が希望する分野を取り入れることもあります。
例えば、ある企業ではVBAで行っていた業務をPythonでやりたいとのことでしたので、基礎を身に着けた後に、OpenPyXLというExcelを操作できるライブラリを利用して、実現に向けて必要なことについて講義を行いました。その企業では当初、プログラミング自体初めての体験という社員の方がほとんどでしたが目的を達成しつつあります。
具体的にはどのようなことをされていますか?
動画とnote、E-ラーニングシステムを活用して、観る、書く、動かす、確認するという、インプットとアウトプットを繰り返しています。
企業研修では、講義前に動画と、E-ラーニングを利用した予習をしてもらっています。講義では、その週に学習することの全体像とポイントなどを解説した後、notebookを使って、ペアプログラミングを行ってもらいます。ペアプログラミングは実際にコードを書いてみた後、周囲の人と検証を行い、疑問点や解決策についてディスカッションをしてもらうもので、当スクールでは積極的に行っているのが特徴です。講義の最後には、その日に学んだことが理解できているかを確認する模擬テストをE-ラーニングを使って行っています。
模擬テストで出題される問題は、Python3エンジニア認定基礎試験の模擬試験として無料で公開されている「DIVE INTO EXAM」と同じものですが、通常の模擬試験では問題はランダムに選ばれた
40問が 出題され、解説はありません。ですが、研修ではその時のテーマに関連する問題に絞って出題し、終了後に講義で解説しています。
都度、必要な知識が身についているかを確認でき、解説や質疑応答がある点は受講生から好評を頂け ています。
E-ラーニングには模擬問題だけでなく必要なポイントを効率的に学べるような仕組みが取り入れられていますので、「忙しい人が短期間で学ぶ」ということにおいて非常に重要な役割を果たしています。
研修を行う際に注意されている点などはありますか。
当スクールが個人向けに提供している学習コースは授業頻度がほぼ毎日となりますが、法人研修での講義は1週間に1度となります。そのため、受講生が内容をどこまで理解しているのかを知る機会が通常よりどうしても少なくなりますので、相手方の理解に寄り添えるように工夫する必要がありました。
例えば、zoomチャット機能などを活用して受講生から今日は何を学んだかの振り返りをヒアリングするとことや、模擬問題の解説といったことがそれにあたります。また、動画や教材も、作った本人が質問に回答するようにしています。
ペアプログラミングはブレイクアウトルームで行われますが、困ったことがないかを常に確認し、何かあれば広い視野を持って説明するようにしています。
これからPythonを学びたいと思っている方へアドバイスをお願いします。
とにかく学習において重要なのはインプットとアウトプットを繰り返すことです。他の人と一緒に学習することもいい刺激になると思います。
Pythonの基礎知識の習熟度を測るには確かにPython3エンジニア認定基礎試験は適していると思います。基礎試験はPythonの使い方を知っているかどうかを、広い分野 の知見が問われるにもかかわらず、シンプルでコンパクトにまとまっている試験なので、実力試しのために受けるには良いものだと思います。
ただ、主教材であるチュートリアル自体は結構高度な内容で、チュートリアルをしっかり読めるようになるのは大変です。基礎試験の模擬問題である「DIVE INTO EXAM」は、チュートリアルを読み、問題を解けるようになるための訓練にご利用いただけるように作成されていますので、短期間で試験合格を目指すことができます。
IT業界は技術トレンドの移り変わりが非常に激しい業界です。エンジニアとして働く場合、その激しいトレンドを自分自身でキャッチアップしていく必要があります。当スクールが行う企業研修や個人向け講座では知識を学ぶというよりは、エンジニアとして、技術をキャッチアップしていく方法を学んでほしいと考えてカリキュラムを作っています。自分なりに与えられたタスクを解く方法や、プログラムを作る方法を考え、解決していくという姿勢を身に着けてもらえればと願っています。